ハーツ&マインズ
受賞暦:なし
連載:「非国民」(2000.6-10)
シリーズ連載:なし
読み切り:なし
コメント:
 掲載前になぞの覆面作家みたいなあおりがあった気がしますが、実際載った作品は誰が見てもいましろたけし氏のものでした。実際その正体はいましろ氏と旧・狩撫麻礼氏(当時既に名称封印済み)との黄金コンビとされています。コンビ名はいましろ氏の初期作品からでしょうか。
 確か、半ノンフィクション漫画『釣れんボーイ』を連載中だった氏に普通の漫画を描いてもらうためのリハビリみたいな感じで連載が始まったという話があったような。実際このときの連載は、のちの『ラララ劇場』へと発展していったのでした。なんか結構間が空いている気もしますがまあよし。(2007.10.22)

橋本正枝
受賞暦:なし
連載:「鉄拳」(1997.5-11)
シリーズ連載:なし
読み切り:なし
コメント:
 「風の大陸」が有名な、”アニメ絵じゃないファンタジー系”のベテラン漫画家さんです。
 ビームでは鉄拳のコミカライズ作品で登場。橋本氏も格ゲーが大好きだということでそういう意味では適役だったと思うのですが、残念ながら当時のビームはゲーム関連メディアミックス誌から独自の漫画誌への変換期であり、直接的なコミカライズ作品はあまり扱わなくなり始めていました(柳澤一明氏のメガテンは別格で)。そんな状況下での『鉄拳』連載は流れと逆行している感じで、個人的には連載終了まであまり盛り上がらなかった印象があります。連載時期もゲーム発売から少し遅れており、その間色々交渉ごとなどがあったのかもしれませんが、やはり機を逸した感は否めません。
 また氏の淡々とした絵柄も、それまでのビームの格ゲーに対するアプローチとずれていた気がします。やはりもう少し熱さが欲しかったような。(2006.04.13初稿、2006.09.03改訂)

馬頭ちーめい
受賞暦:不明
連載:「BREAK AGEフラッシュバック」(1995.12-1996.3)「BREAK AGE」(1996.4-1998.1、1998.9-1999.3)「BREAK-AGE外伝ボトルシップ・トルーパーズ」(1999.9-2000.3)
シリーズ連載:なし
読み切り:なし
コメント:
 コミックビーム創刊時、ファミコミのトップとしてきたのが桜玉吉ならば、馬頭ちーめい氏は近藤るるるとならんで旧アスキーコミックの代表のような印象でした。連載がアスキーコミックから引き続いたものであったことも影響していると思います。
 『BREAK AGE』はヴァーチャルリアリティ対戦ゲームを舞台とした学園もので、その当時の成熟した格ゲーブームの空気が感じられる作品です。そこにゲーム開発に絡んだ確執や恋愛模様が手堅くまとめられており、初期のコミックビームで華の面を担当していた代表的作品といえるでしょう。初期のビーム作品としては唯一アニメ(OVA)化もされました。
 が、馬頭氏は体があまり頑健でないらしく、連載はしばしば体調不良のため休載。外伝である『ボトルシップ・トルーパーズ』の途中でそのままビーム誌上から姿を消しました。実際、そのまま読者側から見ても連載を続けるのは辛そうでしたので納得はできましたが、ビームからかつてのアスキー色が消えていくようで寂しかったのを覚えています。
 そんなこんなでしばらくビーム誌上では消息がわからなかったのですが、今更のように馬頭氏のホームページを探したところ、なんと「ボトルシップ・トルーパーズ」の完結編が今年の3月にでるということをこの期に及んで知りました。正直もう描かれることはないのかなとあきらめていたので、かなりの驚きです。どうやら2004年には決定していたそうです(そういえば一度調べた気もする)が、それにしても、何年も前の作品を作者と編集が地道に完成させようとしていたところはさすがビームという気がします。(2006.02.12)

羽生生純
受賞暦:LOGinマンガ大賞佳作(1989)など
連載:「サブリーズ」(1995.12-1996.8)「ワガランナァー」(1996.11-1998.1)「恋の門」(1998.6-2001.12)「青(オールー)」(2002.3-2005.3)「アワヤケ」(2005.9-2008.6)「千九人童子ノ件」(2009.10-)
シリーズ連載:なし
読み切り:なし
コメント:
 アスキー系雑誌生え抜き漫画家の代表を挙げるとするならばこの羽生生氏となるでしょう。なにせ始まりが幻の『LOGiNマンガ大賞』(註)での佳作受賞ですから(作品名「筋肉天使倶楽部」、当時のペンネームは羽生非純。発表号に一部掲載)。このときから既に枠線が荒縄みたいに毛ばしっていたりして、内容と併せて恐るべき羽生生ワールドが展開されていました。
 その後『週刊ファミコン通信マンガ大賞』受賞を経てファミ通やファミコミに連載を持ち、そして当然コミックビームにも創刊号から現在までいくつもの作品を連載しています。
 ビームの路線が変更するのにあわせて羽生生氏の作風も多少の変化がありますが、良くも悪くもあまりにも強烈なインパクトを残すその作風はもはや後を追いようもない独走状態。そのまま突っ走っていっていただきたいものです。(2009.03.09)

註:1989年、何故かログインで(どんどん)応募された漫画賞。審査員は桜玉吉、坂田靖子、大野安之と編集者。遊びと真剣がいい感じにカオスになっていた当時のログインらしい企画です。1989年No.23にて受賞作発表。この企画そのものは単発でしたが、おそらくその後ファミ通漫画大賞(1990年開始)に引き継がれたのでしょう。ちなみにこの募集時に桜玉吉氏が書いたのが「しあわせのかたち」2巻の巻末に載っていた「まんがテトリス」です。

林正之
受賞暦:なし
連載:「花と小箱」(1995.12-1997.1)
シリーズ連載:なし
読み切り:なし
コメント:
 『極楽りんご』で有名な(はずの)ちょっとシュール系のギャグ漫画家。
 ビームでは金平守人が出現するまでの巻末漫画を担当していました。話を変な方向へずらしながら広げていく芸風の、いかにも巻末といったギャグ漫画でした。下品でした。
 しかし、最終回という最後の最後に見せたあの衝撃のラストは、今まで見たことがありませんでしたし、きっとこれからもないでしょう。まさに見事なお得感でした。


 嘘だけどな。
(ちなみに最終回は、(以下反転)「謎か余韻かなんかを残して終わろう」みたいなことをラス前あたりで唐突に話し合った主な登場人物らが、最後のページでふんどしを締めて妙なポーズをとり、さらに「いまならおまけで最後のコマがもう一つついてきます!」「まあお得!」、ということで全く同じコマが載っているというものでした。今よりは純真だった当時の私は、「こんな終わり方でいいのか!?」と唖然としましたとさ。)(2006.02.12)

原鮎美
受賞暦:第15回ビーム漫画大賞佳作(2004)、第6回エンタメ大賞奨励賞(2004)
連載:
シリーズ連載:「(募集カット)」(2008.2-)
読み切り:なし
増刊:「ヒゲと撫子」(2006.10[Fellows!vol.2])
コメント:

伴ル築
受賞暦:なし
連載:なし
シリーズ連載:「(プレゼント漫画)」(1997.3-6、8-9)
読み切り:「雪男」(1996.4)「ボーイフレンド」(1996.7)「暴走一家」(1997.7)
コメント:

ビリー松本
受賞暦:なし
連載:「ホンダラメダからフミチョビレ」(1995.12-1997.5)
シリーズ連載:なし
読み切り:なし
コメント:

ヒロモト森一
受賞暦:なし
連載:「SEX・MACHINE」(2000.9-2001.8)
シリーズ連載:なし
読み切り:「禁漁区」(1999.12)
コメント:

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