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新谷明弘
受賞暦:第6回ファミコン通信マンガ大賞佳作(1994)、その他?
連載:「未来さん」(1997.7-1998.7)
シリーズ連載:「(委員シリーズ)」(1996.1、2、4、5、6、10、12、1997.1、2、4、5)「期末試験前也」(1999.4、7、11、2000.1、5、2001.4、7、11、2002.2、5、8)「からだの国のアリス」(2002.12、2003.4、12、2004.11、2005.4)
読み切り:「ポジティブ仮面」(1997.6)「遺産??」(2005.8)「ペット脳」(2005.12)「鼻の奥の運命省」(2006.3)「邪神のおひっこし」(2007.1)「出会い系ロボ」(2007.6)「チェーンシティ」(2008.7)
コメント:
世に出るのが20年ぐらい遅すぎたSFテーラー。まだSFが活字を中心に回ってた頃ならもう少し名前も広まっていたような気がします。
現役のSFといえば岡崎二郎の名前も出てくるのだろうけど、岡崎氏の作品が「サイエンス」寄りであるのに対して、新谷氏の作品はもう少し砕けた感じで、テイスト的には横山えいじの後継者といったところかな。悲しいかな横山氏自体もブームに遅れてきた感があるのがなんともですが。私は横山氏テイスト好きなので、当然新谷氏のテイストも好きなのでした。
そんな新谷作品のうち、単行本になった『未来さん』が、タイトルどおりによりSFを前面に出している印象があります。その中でも、個人的にはバレンタインに不思議機械を送る話が好きですね。そんな軟派な内容に見せといてきっちりSFとして終わるところが。あ、しかもあれ義理チョコ機械だ。
あと(まだ)単行本にはなっていないけれど、『期末試験前也』シリーズも毎回ちょっとだけコマに入りこむノートの内容がそのまま作品を暗示しているという作りが味わい深くて好み。人類をえさにする宇宙人の話とか。
ということで、その他のシリーズ物も単行本になることを期待してるのだが…。『未来さん』が絶版になっているようじゃ夢のまた夢か。同人にでもなってないかなあ。(2006.02.11)
ファミコン通信マンガ大賞の確認作業中になんか見覚えのある絵柄があったので作者のサイトで確認しました。当時のペンネームは「蟻ご飯」でした。で、サイト久々にしっかり見て改めて思い出しましたが、デビュー前から能田達規氏とはお友達だったのですねえ。初期のアスキー系漫画雑誌における能田氏の貢献はかなりのものがあると再確認した次第です。(2007.02.05)
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すがわらくにゆき
受賞暦:なし
連載:「魔術っ子!海堂君!!」(1996.7-1999.8)
シリーズ連載:「(プレゼント漫画)」(1996.1-5)
読み切り:「ちんちん仮面」(1995.12)「忍者でござる」(1995.12)
コメント:
創刊当時から脱力した絵柄とヲタクな小ネタを武器にゆかいな(頭が)漫画を載せていました。当時のビームに欠かせないスパイスであったことですよ。
ただ、ある時期から連載がどんどんゆかいに(締め切りが)なっていったらしく、最後には「次号一カ月休載」と載ってそのままビームから消えてしまいました。
その後「GUM」あたりで地道に連載をもたれていますが、やはりギャグ漫画というのは精神力をガリガリ削るものなんでしょうねえ。その後の海道くんとか見てみたいんですが、今となっては描く気も起きなさそうだし、みんな死んじゃいましたの一言ですませそうな雰囲気なのでやっぱりいいです。(2006.02.19)
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杉浦茂
受賞暦:なし
連載:なし
シリーズ連載:なし
読み切り:「SFの助」(2009.6)
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鈴木健也
受賞暦:なし
連載:なし
シリーズ連載:なし
読み切り:「虫の味がする」(2005.10)「ジゼルとエステル」(2005.12)「ロズリーヌ・フラウの肖像」(2007.5)「淑女はドレスに着替えない」(2008.2)「少女と言うより痴女だった」(2008.12)
増刊:「友達だなんて思ってないんだ」(2006.10:Fellows!1)
コメント:
2002年にサムラケンジ名義でアフタヌーン四季賞受賞(またか…)後、ビームに登場。ビームデビュー作である「虫の味がする」から一貫してエロスな感じがする漫画を描き続けておられます。
恋愛状態にはまだ少しずれがある異性(?)関係というか、その手のドキドキした感覚の描き方が毎回非常に絶妙なのですが、あまり大声で好きだと言いにくい雰囲気を醸し出しているのもエロスのエロスたる所以でしょうか。いや、大好きなんですけど。(2008.1.20)
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鈴木マサカズ
受賞暦:第一回ファミ通エンタテイメント大賞入賞(1999)
連載:「サルポンチ」(1999.12-2001.4)「ブルー・ドッグ・ブルース」(2002.8-2004.2)「無頼侍-ぶらざむらい-」(2005.1-12)
シリーズ連載:なし
読み切り:「大人になれば…」(2001.12)
コメント:
スピリッツの増刊でのデビューを経て、第1回エンタメ大賞受賞後ビームで連載を開始。このあたりなんとなく同時期デビューの須田信太郎と対となっている感があります。
ビームでは『サルポンチ』『ブルー・ドッグ・ブルース』『無頼侍』と一貫して“自信ありげだが、実のところ力もなければ計画性もいまいち、かっこ悪くて情けない、でも憎めないキャラクター”を主要人物に据えた『道連れ漫画』を描き続けています。連載を追うごとにそのストーリー展開は洗練され、現状最新作である『無頼侍』ではお互い別々の思惑を持つ面々による腹の探り合いや、道中人物だけでなくたまたま関係した人物背景などのエピソードの積み重ねなどで作品にうまく深みを与えていたと思います。
といっても、ざっくりとしたパターンだけ見てしまえば同工異曲といえなくもなく、正直このままだと手詰まりになりかねないかなと勝手に危惧していました。
今年の夏、コミックボンボン2007年9月号に読み切りが掲載されたということです。当然いつもとは違った話になっているでしょうし、ここはひとつビームでも次の連載では新たな面を見せてくれることを期待したいと思います。(2007.08.29)
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鈴木みそ
受賞暦:なし
連載:「オールナイト ライブ」(1995.12-1997.3、9-2002.5) 「銭-ぜに-」(2002.11-2009.2) 「限界集落温泉」(2009.7-)
シリーズ連載:なし
読み切り:なし
コメント:
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須田信太郎
受賞暦:第一回ファミ通エンタテイメント大賞入賞(1999)
連載:「やさしい女は何処にいる」(2000.2-9)「ウルティモ・スーパースター」(2002.2-2004.1)「ハードコアパパ」(2004.10-2005.2)「地下鉄のランナー」(2006.4-11)「年金未納者ニャーキ」(2007.7-2008.2)
シリーズ連載:なし
読み切り:なし
コメント:
ヤングマガジンでデビュー後、第1回エンタメ大賞に入賞しビームにて連載開始。
その第1作である『やさしい女は何処にいる』が始まった当初は、正直いって染め物師と舞台は珍しいけれど、絵は汚いし話もむやみに暑苦しいしであまり好きになれませんでした。しかし連載を読み進めるにつれ、暑苦しさが独特の味と感じ始めてからは、その暑いストーリーを楽しめるようになりました。
そして次に連載した、どさ回りルチャプロレス団体を舞台とした『ウルティモ・スーパースター』はプロレス好きである私の心に痛くヒットしてしまったのでした。前作から引き続いて描かれた男子高校生の成長と男達の生き様は野良プロレスという題材にふさわしく、また主役格である団体エースの「ウルティモ・スーパースター」の絶対的な強さが古き好きプロレス観を体現しておりプロレスファンとして相乗的に心地よい読み物となっています。
その後、プロレス興行の「ハッスル」シリーズ関係で漫画を描くようになったのも、やはり業界でもこの作品に好意を持った関係者がいたということでしょう。ただ、ハッスルシリーズそのものは「ウルティモ」で批判的であったエンタテインメントを過剰に重視したプロレスな気もしますが(ちなみに、ハッスルもプロレスの1つではあると思っています)。(2006.02.27)
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須藤真澄
受賞暦:なし
連載:「おさんぽ大王」(1996.2、4、6、8-2003.7、2004.6)「庭先案内」(2004.8-11、2005.2、8-)
シリーズ連載:
読み切り:「ネコノアシ」(1995.12)「長い長いさんぽ(前後編)」(2005.6、7)
コメント:
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園山二美
受賞暦:なし
連載:「蠢動」(1996.6-1997.3、1999.1-6)「女の花道」(1997.5-7、9)
シリーズ連載:なし
読み切り:「狂人遺書」(1995.12)
コメント:
コミックビーム消えた漫画家の一人。
デビュー作となる『蠢動』は、基本的に読切りの形態をとりながら(主に男女における)色々な心のあやを流れるようなタッチでコミカルに描いており、管理人は毎号楽しみにしていました。『蠢動』終了後には女子プロレスを舞台とした『女の花道』を連載。『蠢動』と同じく男女関係や女性心理のあやを横糸にしながらも、いわゆる格闘技における「華」を追っていくことを縦糸とした、こちらも期待通りの良作でした。またそのころビーム以外でも「SPA!」に漫画を掲載するなどして、旬の作家として注目されることも多かったと記憶しています。
ところが何の前触れもなく「今回で連載を終了します」の文字が入ってそのまま『女の花道』の連載が終了。1年後『蠢動』を再開しましたがこれもまたしばらくして休載となりました。その後単行本の宣伝でO村氏が「今描かせようと頑張っている」と書いていましたが、結局その後も掲載されていません。多分もう連載されることは無いのでしょう。あのまま連載を続けていたら、ビームの看板作家になっていたことは間違いないと思うので非常に残念なのですが…。
その短い活躍期間と併せ、鮮烈な印象を残す作家さんでした。(2007.08.29)
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